被災地医療危機の現場を調査

2011年05月06日
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石巻市の医療崩壊の現地調査を3日間かけて実施する。想像していたより深刻。
調査にあたっては、日本プライマリ・ケア連合学会 東日本大震災支援プロジェクト(PCAT)の
支援をいただく。
PCAT:http://pcat.primary-care.or.jp/htdocs/index.php

写真は、壊滅的被害を受けた石巻市立病院(206床)と石巻市夜間救急センター。

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避難所で健康支援ボランティア活動をしているケアプロの看護師から
避難所生活での様子をうかがう。
2ケ月に渡る板の間毛布生活で、ADL低下が著しい。
5月4日時点で、石巻市では108ケ所、9692名の方がまだ避難所で生活をしている。

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流出や全壊した診療所を見て回り愕然とする。
被災された診療所や被災者の置かれている状況を目の当たりにする。
石巻医師会の76施設のうち、8割に被害。全壊25施設、一部または半壊35施設。
5月の時点で診療再開したのは52施設(約7割)。
震災前から医師不足であった地域に津波が直撃し、職場を失った医療関係者の流出が懸念される。

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要介護者の孤立化の危機

2011年05月08日
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要介護者が避難する介護福祉避難所の課題を調査する。
ボランティアの医師、看護師、栄養士、薬剤師などが支えている。
各地からの支援物資も行き届いている。
ただ、介護福祉避難所は、体育館のため、秋・冬を越せないことが懸念。
避難者の自立化のためには、仮設住宅などでの生活再開が必要であるが、
孤立化防止のために地域で支える仕組みが課題。

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介護福祉避難所の遊楽館。
要介護3~5の高齢者が避難されている。
支援体制は万全で、ボランティア医師団と地元医療関係者で支えている。

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石巻市では約1万戸の仮設住宅が建設予定となっている。
5月初旬では、早期着工した応急仮設住宅の抽選が開始され始める。
まだまだ、多くの人が抽選待ちで入居を待っている状況。
入居された方は、隣が誰かもわかならいケースが大半であり、
地域の絆が再生されるかどうかが課題。
仮設住宅における孤立化や買い物難民への対応の仕組みづくりが
求められることになるであろう。
今から準備をしないと夏に問題が顕在化すると予測する。

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石巻医療関係者へのご相談

2011年05月17日
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石巻の医療関係者へご相談をして回りました。
石巻市立病院伊勢院長、枡石巻医師会長、佐藤清壽医師会副会長、
在宅医療を推進されている佐藤保生先生を始め、被災された先生方にお話を伺うとともに、私どもの構想についてお伝えさせていただきました。
先生方より、地元の力による復興への強い想いを伺うとともに、今後在宅医療のニーズが増えるであろうこと、そして、現在の石巻に在宅医療の診療所の新設へのエールも伺いました。

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街を見て回ると避難者の生活課題が浮き彫りに。
石巻市の全壊・半壊住宅は21,741棟
半壊でも1階部分が歪み、修復は困難なものが多い。
津波被害甚大エリアは、生活の匂いが全く感じられない。
こうしたエリアの住民が、今なお避難所で生活を送っている現実を知る。

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被災した診療所の前で立ち尽くす。
震災から2ケ月が経過しているが、いまだに瓦礫が街を覆い尽くす。
複数の被災医師から、難航する診療所再開への道のりを伺う。
深刻な二重債務問題から再建を断念し、地域から去る医師も増えてきている。
まさに、地域医療崩壊の危機である。

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石巻医療支援拠点の開設準備を開始

2011年05月20日
石巻医師会の新妻事務局長にご相談し、在宅医療による地域医療支援拠点の設置候補場所を探す。
石巻市の医療崩壊エリアや無医エリアなどを見て回る。
仮設住宅が建設される候補地の生活環境予測調査を開始する。

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仮設住宅の建設が進む。
石巻市大橋地区にある仮設住宅(316戸)。
しっかりした作りで、家電6点セットも揃っている。

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浸水被害はあったものの、倒壊は発生しなかった水明北地区。
被害甚大エリアから、車で10分の距離だが、まるで別世界。
生活の匂いがして、空気の流れも穏やか。


石巻地区選出の衆議院議員安住淳先生に構想についてご相談させていただいた。
大いに御賛同を頂くとともに「困ったことがあれば何でも言ってください」との心強いお言葉をいただく。


復興構想会議 高成田亨委員にご相談をさせていただく。石巻における医療再生について応援をいただく。

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石巻市立病院の被災状況

2011年05月20日
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被災した石巻市立病院(206床)。
住民にとって基幹病院の一つが被災したダメージは大きい。
多くの医師、看護師は働く場を失った。
医師26名、看護師120名超の医療人材の流出も懸念。


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被災した石巻市立病院の救急車。
地域医療がかなり被災している。

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石巻市夜間救急センターも壊滅的ダメージ。
市立病院や夜間救急センターの被災により、石巻赤十字病院(402床)への負担が増加している。
救急患者の大半が石巻赤十字病院に運ばれているが、満床状態が続いている。
急性期医療に負担がかかり、慢性期医療の担い手も減少している状況が今、石巻では起きている。

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とにかく物件が無い!

2011年05月21日
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医療拠点設立のためには、土地か賃貸物件が必要。
津波沿岸部では、中古マンションが高騰し、賃貸物件や放置区画が一転して売り切れ状態に。
家を失った被災者や再開発を見越した業者が購入を急いでいるためとのこと。
不動産屋を10軒以上あたるも、物件探しに難航する。

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住宅地の更地(空き地)を探しては、近所の人に地主さんの情報を伺い探してみる。
地主さんの家に飛び込みで何軒かお伺いしてみるも、
紹介者なしでは不審がられて難航する。
地主さん宅には、被災者や親せき、知人などからも、連日問合せがきており、
地主さん側でも心を痛めているご様子。

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石巻における医療拠点の資金調達を開始

2011年05月24日
これまでの調査により、被災地での課題に対して、在宅医療による崩壊した地域医療の復興モデル
が必要であり、地元にも求められていることを確認する。
資金調達のため、公益法人や企業に支援を持ちかける。
事業計画書を日本財団(http://www.nippon-foundation.or.jp/index.html)に提出し、助成の相談をする。
数々の具体的な災害支援活動をしている日本財団 町井さんの助言もいただき、企画を練る。

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日本財団canpanセンターWebサイト https://canpan.info/index_view.do

「在宅医療推進の会」の和田忠志先生に、構想について御相談させていただいた。
大いにご賛同をいただくとともに「力になる」と心強いお言葉をいただいた。

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被災医師へのご相談

2011年05月29日
石巻の被災医師にプロジェクトの説明をして回る。
石巻拠点での院長を探すも、医師も疲れ果て、再起にはしばらく時間がかかるご様子。

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医療拠点の資金調達のめどがつく

2011年05月31日
日本財団の企画が通る。医療拠点設立に向け、一歩前進!ありがとうございます。
即効性のある支援をいただくことで、土地の契約や被災医療人材の雇用の準備などに
着手ができます。
日本財団のお考えや取り組みには学ぶべき活動が多い。
また、多くのNPOとの繋がりも提供していただいた。

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