石巻市在宅避難世帯 健康・生活状況の報告  

2012年01月06日
石巻市 亀山市長に健康・生活アセスメントの取り組みのご報告しました。
調査した在宅避難世帯は、1000世帯を超え、約2割の世帯を専門職により
何らかのフォローをさせていただいております。

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石巻市の震災前高齢者比率は27%でした。
しかし、震災後の在宅避難世帯の高齢者世帯率は約6割で、
そのうち半数は独居か老々世帯となっており、孤立・孤独が懸念されます。

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日常生活に支障のある自覚症状のうち、精神症状の自覚がある方は2割を超えています。
うち、「不眠」「憂鬱」で7割を占め、自殺願望者は3%に上がります。
経済状況や住まいなどの生活基盤や雇用の状況との因果関係もあり、医療だけでは解決は困難です。

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疾患の割合と服薬の状況では、現病歴ありが約7割、うち5%が経済的な困窮や
情報不足から病気を放置しています。
現病歴の内訳では高血圧が非常に高く(36%)、栄養の偏重やストレスに
起因する高血圧症の増加可能性がございます。

震災後の体重の増減では、長引く避難所生活でほぼ大半の方が体重減となりましたが、
在宅の生活にシフトしてからも3人に1人は体重が戻らないという状況でした。
心の問題(生きる意欲、不安等)からの体重減も多くみられました。
また、震災前は9割の世帯が通院可能でしたが、地域によっては3割の方が
通院先の変更を余儀なくされました。
震災を契機に通院が途絶えた世帯も5%に上がります。

石巻市長からは、
「在宅避難世帯への支援は、重要であると認識している一方で、実態把握が困難であり、
今までは支援が難しかった」
「こんな詳しい情報を見たのは震災後初めてである。実態に驚いた。」
「在宅避難世帯への寒さ対策や健康対策が必要であることを認識した。すぐに対策を考えたい」
とお言葉をいただきました。

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在宅避難世帯は、増加傾向にあります。
しかし、点在しているため行政側でも把握することが困難です。
相当数の調査員による人海戦術による調査が必要となってきます。
医療と生活のニーズは複雑に絡み合っており、専門職による多面的・網羅的な
調査でないと全体像を把握することが困難です。

多くの在宅避難世帯が現在も困っています。
石巻医療圏 健康・生活復興協議会では、引き続き在宅避難世帯の調査から、
フォローを続けて参ります。

祐ホームクリニック

子どものPTSD・寄り添い

2012年01月07日
寒さも厳しくなり、雪がちらつく日も出てきました。3月11日も雪が降っていました。
保護者からは、「雪を見て、子どもがあの日のことを思い出してしまった」
「おねしょをするようになった」とPTSDを懸念する声も聞かれます。

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保護者の方に心のケアのイベントのご案内をしたところ、
多くの方から是非開催して欲しいという声があがりました。

保護者の声
・避難所から自宅へ戻る際、瓦礫だらけの道を歩かせるため、子供が遺体を見てしまった。
・最近、子供が亡くなった姉妹の夢を見る。
・兄弟や友達に呼ばれたような気がするなどの幻覚症状
・遊び場がなくストレス発散が出来ない
・学校が被災し他校に間借り中。校庭・体育館など自由に使えず、教師・生徒とも肩身の狭い生活
・3.11~5月中旬まで授業を受けておらず進級。勉強の遅れ・受験対策が心配(親の不安/子供のストレス)

など、子どもや保護者の心のケアが必要となっています。

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子どものPTSD対応に対しては、イスラエイドと連携して、月に5回程度の
イベントを継続的に開催することを予定しています。

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他にも、山形から駆け付けてくれたAll for One Project、緑水の森の傾聴ボランティア。

高齢者向けには、お散歩や庭いじりなどを寄り添ってくれる め組Japan などと連携して、
孤立・孤独・心のケアのフォローを行っていっています。

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め組Japanの心太郎さん(左)、かっちゃん(中央)

地域の保健師から「イベント時期に独りでいると自殺が心配」と相談を受け、
昨年のクリスマスやお正月に高齢者独居の世帯に寄り添い活動を行いました。

約50世帯の高齢者世帯で、お食事や寄り添いの活動を行いました。
高齢者から「今まで生きてきた中で、最も嬉しかったと言っても過言では無い」という
お言葉をいただいたことにショックを受けました。

高齢者の孤立・孤独というのは、想像以上に深刻であり、これ以上二次被災者を
出さないためにも、地域全体で支えあう取り組みが必要です。

震災発生後に被災3県を訪れるボランティアは、1日1.2万人でした。
現在は、1日1000人を割るようになりました。
まだまだ、心のケアや寄り添いなど、地道に期間がかかる支えが必要です。
地域の支援団体やボランティア、行政、専門職と連携して取り組んでいきます。

祐ホームクリニック

女川向学館の取り組み

2012年01月11日
1月14日、15日は、センター試験です。
被災地にも受験生がおり、皆さん一生けん命勉強をされています。

被災地では、夏まで避難所での集団生活であったり、仮設住宅で部屋や机が無く、
子どもの勉強の遅れが問題となっています。
また、多くの学校や塾も被災し、学力を支える人材の地域離れも問題となっています。

女川町では、特定非営利活動法人 NPOカタリバ が、学習機会の創造支援ということで
女川第一小学校内で、コラボ・スクールを開催しています。 http://www.collabo-school.net/
コラボ・スクールとは、地域で創りあげる新しい放課後学校です。

女川町では、震災前 小学生 約500人、中学生 約250人、高校生 約200人の
計950人の生徒がいました。
震災後 小学生は100人、中学生は50人、高校生は50人が被災や移転で減りました。
現在、約750人の生徒となりました。
その多くは、学びたくても学ぶ場所が無かったり、経済的な事情で塾にも通えないという状況です。

NPOカタリバが取り組んでいる女川向学館は、震災により学習環境が十分とは言えない
児童生徒のまなびの場を提供するために、2011年7月4日からスタートしました。
現在では、生徒数約210名で、女川町の小中学生の約3割が通っています。

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授業をするのは、被災された地元の塾講師や全国から集まったボランティアの先生です。

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全国から熱い先生たちが駆けつけました。

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教室は、学年ごとに分かれており、受験生には自習する部屋も用意されています。

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学校では出会うことができない講師の先生など、様々な大人との触れあいも
子どもにとっては勉強になります。

家庭の事情や友達とのトラブルを抱えた時に、向学館を居場所にしている
中学生もでてきているそうです。

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家では、どうしても集中できないので、授業の1時間前に来て
熱心に自習に取り組んでいる中学生もいました。

NPOカタリバでは、女川町の中学校の支援として、中学2年生の
職場体験の受入れ支援もされていました。
本格的な労働体験を企業で行うもので、大人と同等の労働の質と
労働量を求める本格的な職場体験です。
職場体験を通して志を持った中学生を育てるというのが目的です。
「他人と協力する価値」を自覚し、人への愛おしさや優しさを実感し、
「自分の行動が社会的にどう貢献できているか」を確かめ、
そこに喜びを見出すのは、13才~15才の時に身に付きだすそうです。

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NPOカタリバ 職場体験コーディネーター 松本さん(右)、中川さん(左)

石巻医療圏 健康・生活復興協議会でも、職場体験の受け入れ先として、
受入求人票を出しました。
地域と一体になって、子どもを支える素晴らしい取り組みだと感じました。

このブログを記載していた翌日(1月12日) 日経新聞の1面に
祐ホームクリニック石巻の活動とNPOカタリバの記事が偶然一緒に掲載されました。
これも何かのご縁ですね。

祐ホームクリニック

日本はどう乗り切るのか?海外からも注目です。

2012年01月13日
石巻医療圏 健康・生活復興協議会で進めている健康アセスメントの活動や
高齢先進国モデル構想会議の少子高齢化社会の社会課題への解決方法について、
海外の大学から講演依頼がありました。

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ハワイのビジネススクール JAIMSの日本研修で講演しました。
日本の高齢社会への対応事例について、白熱したディスカッションが取り交わされました。
参加者は、米国、中国、日本、台湾、シンガポール、韓国、フィリピン、タイ王国、
マレーシアなどの社会人です。
日本が高齢社会をどうやって乗り越えるのか、期待と関心を持って意見交換を行いました。

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1月16日には、ハーバード公衆衛生大学院向けに講演しました。
ここでも、高齢社会の解決策とそれを支える仕組みと財源について議論が交わされました。
アジア出身の方も多く、世界から日本の高齢社会に対する取り組みが注目されている
ことを感じました。 

祐ホームクリニック

女川町長に活動報告を行いました

2012年01月13日
12月末までに、女川町の在宅避難世帯352件については、
1件漏らさず調査を終了しました。
石巻での活動も含め、本日は女川町長はじめ、
女川町健康福祉課様に結果報告をいたしました。

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左)女川町長の須田善明様
右)石巻医療圏 健康・生活復興協議会 代表、祐ホームクリニック石巻 院長 武藤真祐

須田町長からは、女川町への支援に対する感謝の言葉と
今後の町の復興にかける想いをうかがいました。
現場の保健師さんとずっとともに活動する中で、
使命感や責任を強く実感していた私たちでしたが、
改めて身が引き締まる想いでした。
今後とも引き続き、女川町の住民の方々の生活復興に、
誠心誠意尽力していくことを誓いました。

祐ホームクリニック

宮城県庁からご支援いただきました。

2012年01月19日
石巻医療圏 健康・生活復興協議会で進めている健康・生活アセスメントの
状況や在宅避難世帯の課題について、宮城県 保健福祉部、総務部機器対策課、
震災・復興企画部にご報告しました。
県でも熱心に聞いていただき、在宅避難世帯の直近の課題と専門職による
フォローの大切さを共有させていただきました。

「調査だけに終わらず、フォローと一体になって進めなければいけない」
「在宅避難世帯は、自治体でも把握が難しく、今まで状況が十分把握できていなかった」
「今後も、増加する世帯のため、県としても何とかしていきたい」

力強いご意見を各関連課の皆様からいただきました。

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寒さ対策について、災害対策本部にご相談しました。

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総務部危機対策課 震災対策支援チーム 物資担当 前場さん

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震災復興・企画部 震災復興推進課 課長補佐 髙橋さん

県の素早い対応は、非常にありがたいものでした。
寒さ対策で困っている世帯に確実に、お届けします。

祐ホームクリニック

健康・生活アセスメント 要フォロー会議

2012年01月19日
健康・生活アセスメントによる専門職の要フォロー会議も第9回目となりました。
今週は、約25%の世帯が専門職によるフォロー対象です。

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看護師がフォローする例:
 ・高齢者の通院が困難である。
 ・高齢者の二人くらし。妻が認知症の疑いあり。

医療社会福祉士がフォローする例:
 ・震災前デイサービスを利用していたが、今はなし。87歳。
 ・高齢者二人暮らしで通院中。
 ・お金の不安と話し相手が欲しい。
 ・うつ症状あり。傾聴が必要。
 ・高齢者。誰とも付き合いが無い。

保健師がフォローする例:
 ・少しでも揺れると玄関に向かって走る。不安。
 ・認知症高齢者。

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医師と服薬関係者で傾向について意見交換しています。

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医療社会福祉士と地元NPOで、住民の生活状況の確認などをしています。

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寄り添い、ちびっこ広場で活動を支援するめ組Japan。
具体的な案件をどうやって引き継ぐかを確認。

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今週は、宮城県 東部保健福祉事務所さんも参加しました。
調査班から住民の様子についてご説明しました。

アセスメント情報を元に、必要な専門サービスに繋げるため支援団体の得意技、
支援期間などを明らかにしたデーターベースの整備も進んでいます。

祐ホームクリニック

寒さ対策支援物資 届きました。

2012年01月20日
寒さ対策の支援物資が届きました。毛布と使い捨てカイロです。
在宅避難世帯を中心に、経済的理由で布団や毛布が不足している世帯や
灯油が買いに行けない高齢世帯などにお届けしようとしております。
健康・生活アセスメントでは、緊急支援ニーズも確認しており、マッチングした上で
お届けをしています。
石巻市長からも寒さ対策は急務と言われておりましたので、緊急で対応したいと思います。

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支援物資の毛布が届きました。

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高齢者からは、使い捨てカイロのニーズも高いです。

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毛布・布団は、全国から支援していただいております。
数に限りはありますが、冬の寒さが日に日に増しており、急いで届けようと思います。

祐ホームクリニック

女川町 子育て支援センター

2012年01月20日
女川町(保健福祉課)では、震災後に生まれた乳幼児や未就学児を対象に、
子育て支援センターを建設中です。工事が急ピッチで進んでいます。

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保健師さんと相談したところ、ベビーカーやプレイヤード(子供が遊ぶ囲いのようなもの)が
不足していることがわかり、お届けすることになりました。
その他にも、石巻市・女川町の在宅避難世帯で震災後に生まれた10ケ月未満の
乳幼児のママの困っていることが聞けたケースについては、日本財団さんの支援を
受けてベビーカー、消耗品、だっこヒモ、チャイルドシートなどをご支援します。
赤ちゃんのミルクのための新鮮な水についても浄水器メーカー(マーフィード社)の
社長さんから支援をいただいております。

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女川町 商工観光課 高橋さん
町民向けの緊急物資支援の相談を保健師さんと一緒にさせていただきました。

祐ホームクリニック

第5回 勉強会

2012年01月20日
訪問看護、ケアマネージャー、居宅支援事情所等 患者さんとそのご家族を
サポートする各専門職の方々向けに、祐ホームクリニックの武藤院長から
『心不全管理』の勉強会を実施しました。
夜間の開催でしたが、42名の地域の皆様にご参加いただきました。

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次回は、「第6回感染症管理 2/17(金)18:30〜19:30」です。

祐ホームクリニック

アセスメント調査 体験記

2012年01月21日
健康・生活アセスメントの調査員の朝は早い。

石巻では雪はめったに積もりませんが、この日は雪がうっすらと積もり、底冷えする寒さでした。

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朝 8:15に朝礼があり、その日にまわるエリアの確認や提供する情報を確認します。

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持ち物を確認して、チームを編成します。

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冬場の調査員の恰好は、ファッション性より防寒優先です。
お宅にあがることもあり、動きやすい恰好が必要です。

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荷物を詰め込み、チームごとに出発です。

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アセスメントエリアに到着すると、リーダーから注意点や地域の情報が伝えられます。

次に今日の訪問予定世帯の確認です。住宅地図を用いて、
「誰がどこのエリアを担当するか」を決め、最終確認をします。
訪問世帯の抜け漏れや、重複訪問のないように、住宅地図にマーカーで
色分けするなどして、整理しています。
・黄色は前回訪問して留守だった世帯。
・黒塗りつぶしは調査対象済世帯。
・水色枠が本日の調査対象エリア。
・赤枠が本日調査対象の世帯。
調査を実施していく中で、調査拒否は赤マーカー、調査許可は
青マーカーで区別していきます。

徒歩で住宅を1軒1軒まわり、確認をしていきます。
平日は、約半数の世帯が「留守」だったりします。
中には、「調査不要」とお断りされる世帯もございます。

調査を受け入れていただける住民の方に巡り逢うことができるとほっとします。
「寒い中、本当にご苦労さま。ありがとう。」と言われ、住民の方々の
温かさとやさしさに触れることができ、感謝する想いで心がいっぱいになりました。

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お話を伺った佐藤さん

健康・生活アセスメント調査は傾聴も兼ねており、問題の無い世帯で平均30分、
懸念がある世帯は1世帯あたり90分~120分のお話になることもございます。
健康ニーズと生活ニーズは、複雑に絡み合っており、多面的・網羅的調査でないと
全体像を把握したことになりません。
ヒアリングしたからには、しっかりとしたフォローを提供することが必要であり、
フォロー体制がしっかりしていないヒアリングは、かえって在宅避難者を困惑・失望させます。

調査終了後、事務所に戻り、ヒアリングした内容に「誤りはないか」、
「抜け漏れはないか」という観点で、担当分を自己チェックします。
また、調査を行った地域の情報を共有したり、調査の進捗状況の報告をします。
最後に活動報告書を提出し、1日の活動を振り返り、反省や課題を浮き彫りにし、
次のアセスメント調査に生かします。

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調査後の帳票自己チェック

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調査員間の情報共有

調査票はこの後 品質班によってデーターベースに登録され、
2次チェック、3次チェックを経由して専門職や支援サービスに引き継がれます。
緊急支援を必要とする個別ニーズについては「緊急ニーズ管理帳票」にて整理されます。
こちらも、品質班によるデータベース化と分析班によるマッチングが行われ、
具体的な支援に繋がっていきます。
支援やフォローされた履歴は、「フォロー状況表」に記録され、こちらも
データベース化されて進捗班により対応状況がフォローされます。

こうして、支援のバトンは繋がれていきます。

祐ホームクリニック

長浜町の獅子振り行事

2012年01月22日
渡波地区長浜町のお祭りについて住民の方に教えていただきました。
毎年長浜町ではお正月に周りの住民を集め、獅子振りを行うのが
地域の伝統行事でした。
今回は震災で亡くなった方の供養を兼ねた追悼式が行われました。

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長浜町内会追悼式

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獅子振りの様子です。
頭や体に噛まれることで、無病息災になると言われています。

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長浜町長をはじめ、多くの住民の方々が集まりました。

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最後は津波の起きた海岸にお祓いをしました。

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長浜町のお祭りについて教えていただいた内海さん

祐ホームクリニック

日本医療社会福祉協会(MSW)

2012年01月24日
震災後10ケ月が経過しましたが、生活面の困窮から、ストレスがかかり
体調を崩す方が増えてきました。
生活自立支援と医療をつなぐ専門職として、医療社会福祉士(MSW)の
活動が欠かせません。
石巻医療圏 健康・生活復興協議会の在宅避難世帯支援の活動では、
多くの医療社会福祉士の協力をいただいてフォロー活動に取り組んでいます。

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日本医療社会福祉協会の佐原会長(右) 事務局の一原さん(左)

公益社団法人 日本医療社会福祉協会の佐原まち子会長が、
現地を訪れ活動内容と住民の状況をご覧になっていただきました。
この地では、医療社会福祉士が必要とされています。
支援ネットワークの広がりを期待しております。

祐ホームクリニック

心的外傷(PTSD) ケアトレーニング

2012年01月25日
こころの面で、日常生活に支障がある自覚症状を持つ人は22%と
アセスメント調査から判明しました。
しかし、自覚はしていないものの心的外傷を抱える方は、非常に多いと推測します。
在宅避難世帯では、9割近くにのぼるとも言われています。

イスラエイドというPTSD治療の専門支援団体が、1月21日、24日、25日と
3日間にわたり、地域を支える保育士、看護師、社会福祉士、ボランティアの方向けに
ケアトレーニングを実施してくださいました。

今回の特長は、会話をあまり使わなかったことです。
言葉では「大丈夫」「問題ない」とつい答えてしまいます。
しかし、アート(絵や紙)を使った表現では、自分でも気づかなかった状況を表現し、
自分でもびっくりしてしまいました。


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紙を使ったアートセラピー

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体を動かすセラピー。
まさか、自分がこんな表現ができるとは思いませんでした。
楽しい笑い声が広がりました。

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色を使ったアートセラピー。
自分が感じていたことが自然と表現できて、後でなんかすっきりしました。

ルーティ先生、ヨタン先生、セリア先生によるトレーニングは、今後も継続して行われます。

祐ホームクリニック

移動コミュニティバス

2012年01月26日
石巻医療圏 健康・生活復興協議会では、在宅避難世帯の「コミュニティー再生」にも取り組んでいます。
もともと地域の繋がりが強く、お互いの家を訪れてお茶っこ会や物々交換など豊かなライフスタイルでした。
都会では想像できない繋がりでした。
しかし津波の被害で、多くの沿岸部では住民が集まる場所や機会が失われてしまいました。
また、仮設住宅や他地域への避難により集落が離散し、区単位では3割くらいしか残っていない集落もございます。
つまり、今までのようなコミュニティが形成されず、住民への情報が途絶してしまっている状況です。

健康・生活復興協議会では、情報提供型の住民集会や炊き出し型の集会を過去何度か開催致しました。
集会に参加できる方は、移動力がある方です。
そこで、なかなか出かけられない集落には、「移動コミュニティバス」を用意し、
こちらから出かけて行って集会(お茶っこ会、音楽会など)をすることを始めました。

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移動コミュニティバスは、かつての銀行の移動商談バスを再利用。
中は椅子や机があり、そこで住民同士が楽しく交流する場を提供します。

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鍋を囲んで、情報交換

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音楽会では、みんなで楽しく懐かしの歌を熱唱します。

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行政の制度の情報を提供したり、本を読んだり、交流をはかりました。

2月からは移動コミュニティバスをフル稼働させて、石巻の地域、地域でミニ集会を開催し、
住民同士の交流をご支援していこうと計画しています。
石巻医療圏 健康・生活復興協議会では、情報・コミュニティ班が担当しています。

移動コミュニティバスに関するお問合せ:
  石巻医療圏 健康生活復興協議会  0225-23-9561  担当:伊藤、大津

祐ホームクリニック

こども支援物資届きました

2012年01月26日
保育所、子育て支援センター、乳幼児のママネットワークから伺った緊急ニーズに対応すべく、
日本財団さん経由で、企業(ベネッセ様、アップリカ様、フジテレビ様)のご支援をいただきました。

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さっそく積み込んでお届けします。

多くの企業は、本業による支援意思はあるが、どこに何を支援したらいいか、把握しづらい状況です。
「本当にまだ困っているのですか?東京では、話題が風化しつつありますよ。」
多くのケースでは、在宅避難世帯の状況は知られておらず、こんなにも多くの世帯がまだまだ
困っているということに驚かれます。

日本財団 CSR企画推進チームは、スタッフを現地に派遣し、状況とニーズを確認して、
支援意思のある企業とのマッチングを企画・推進してくれます。
日本財団の考え方では、NPOだけでは民が民を支える取り組みには限界がある。NPOや民間のサービス
などを組みあわせて、継続的な活動に繋げていく仕組みやネットワークを作ろうとしています。

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被災地では、日本の社会課題の縮図になっています。
これから時間をかけて表出するであろう「少子高齢化問題」「雇用問題」「エネルギー問題」
「環境問題」「産業構造問題」といった社会課題が、浮き彫りになりました。
これからの企業は、社会課題に目を背けて利益追求型だけでは、支持されない時代になってきました。

多くの企業や民間サービスに呼びかけたいです。
是非、被災現場を見に来てください。この地で、どんなことが起きているのか。
企業や民間サービスの得意技が役に立つだけでなく、そこから得られる知見がたくさんございます。

祐ホームクリニック

第10回 要フォロー会議

2012年01月27日
健康・生活アセスメントの内容を専門職(医師・看護師・保健師・医療社会福祉士・薬剤師 等)で
フォロー方針や状況を確認する医療・健康部会の要フォロー会議も10回目を迎えました。

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今回は、要フォロー世帯の確認の他に、在宅避難世帯の住民の声や様子を映像で共有して、
状況をより理解するということも行いました。

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調査班リーダー(看護師)からの意見も活発にでます。

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保健師に地域の事情や地域ごとのフォローの進め方のアドバイスなどをいただき進めています。

祐ホームクリニック

女川町の鮮魚店の復興

2012年01月28日
女川町は、漁業・水産の町です。
特にサンマは日本有数の水揚げを誇り、町内には水産産業に従事する方も多くいらっしゃいます。

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写真は、震災前にはマリンパルの近くで鮮魚店として営業していた鮮魚のおかせいさん。
多くのお客さんで賑わっていました。

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現在は、山手にあった工場の一部を店舗として営業を再開されています。

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店内には艶やかな鮮魚が並んでいます。
立ち寄った日の目玉は、生のミンク鯨。

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震災後、寿司屋も始められました。
子持ちのシャコ、ウニ、ミソまで美味しいボタンエビが入った特上にぎりは、
復興価格でとてもお値打ちです。
日によって内容が変わりますから、次に伺うのが楽しみです。

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漁業・水産の町として復興する事を願っています。

祐ホームクリニック

ベビー用品お届けしました

2012年01月28日
在宅避難世帯を中心に日本財団さんから支援していただいた、ベビー用品をお届けしました。
震災後に誕生した新生児のママや未就学児のママたちのネットワークです。
経済的な理由や多くの車両が被災し世帯の車両不足が背景にあるため、消耗品である
オムツの確保で困っています。

2月に出産予定のママや新生児のママ同士のネットワークに、プレイヤード
(ベビーベッド、避難車兼)をお届けしました。

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葵ちゃんのネットワーク

被災地では、余震がまだ続いており、東北でM8クラスの余震により、
津波が発生するという予測が出ています。
地盤が約70センチから1メートル下がっている地域では、津波に備えて
いつでも退避できるように備えています。
特に、乳幼児など自分の足で逃げることが困難なこどもを抱える保護者の方は、
避難車にもなるプレイヤードは非常に喜ばれました。

石巻のママネットワークの声

「震災時は、自宅が津波で流され子どもをおんぶして、危機一髪助かり、
見知らぬ方のアパートの2階に3日間避難して過ごしました。
当時5ケ月だった娘のベビーカーや服など全てを失いました。
今回のベビーカーは、本当にありがたいです」

「震災当時、私は妊娠8ケ月で、わが子のために買い揃えたベビーグッズを
津波で流されてしまいました。今回の支援はありがたく使用させていただきます」

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建設中の子育て支援センターにもプレイヤードやベビーカーをお届けしました。

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住民が集まるおちゃっこクラブには、県の物資支援班からご支援いただいた
カイロをお届けしました。

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おちゃっこクラブの看板娘 あさひちゃんです。

「こどもはこの地の宝だからなあ・・・」
地域のおじいさんやおばあさんが、皆で見守ってかわいがられていました。
地域の宝である子どもを地域で育てるという現場がありました。
こんなオムツのころから地域の人と交流をしていると、他所の子でも地域で
躾がされ、素直な子に育つだろうなと羨ましく思いました。

津波で、多くのものが流されてしまいましたが、この地域が持つ本来の
人の温かさや繋がりまでは、流されていないことを強く感じました。
地域の繋がりの持つ温かさに触れ、素晴らしさに感動です!

祐ホームクリニック

牡鹿半島 鮎川浜

2012年01月29日
石巻市の東側にある牡鹿半島は、黒潮と親潮が交わり、世界三大漁場と言われる金華山沖を
抱え、豊かな漁場です。
また、山間部から栄養豊かな水が海に流れ込んでいるため牡蠣・ホヤ・ワカメなどの養殖場
としても盛んでした。
牡鹿半島は鹿の角のように入り組んでいて、各浜には漁港があり漁業の町でした。
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各浜は、10メートル近い津波で、甚大な被害を受け多くの漁業施設や世帯が被災をされました。

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鮎川浜は、くじらで有名でした。
多くの水産加工業が被災しましたが、少しづつ復興してきています。

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金華山行きの定期便乗り場も被災をしています。

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震災前は、多くの観光客でにぎわっていました。

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港湾施設は、地震の影響で地盤沈下をしてしまいました。

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護岸壁が折れ、満潮時には冠水状態が長く続くため、すっかり海藻が生えてしまいました。

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震災前、漁船で埋め尽くされた港も復興に向けて奮闘中です。

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石巻の鉄道事情

2012年01月30日
石巻駅から女川駅までの17kmは、5つの駅を経てJR石巻線が結んでいました。

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東の終点女川駅の1つ前の浦宿駅。

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周囲は80cm~100cmも地盤沈下しており、万石浦の海水が線路に迫ります。

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駅前の駐輪場も水浸しです。

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代行バスのバス停の前も冠水して、時刻表を確認するのも大変です。

石巻駅から2駅目の渡波駅までは、本年度中に運転再開の見込みが立っていますが、
その先の見通しはまだ出ていません。

鉄道が走っていないと、通勤や通学ができず、都市部へ移らざるを得ない住民も多くいらっしゃいます。
復興の足掛かりとなる鉄道の早期復興を望みます。

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高齢者への低刺激シャンプー

2012年01月31日
京都の会社のご支援をいただき、低刺激のシャンプーを高齢者福祉施設にお届けしました。
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刺激の強いシャンプーだと頭が痛くなることもあり、低刺激シャンプーは、
喜んでいただけました。
改善点のヒントもいただきましたので、京都の会社にもお伝えしていこうと思います。

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